App Store Connect で自分の日記アプリ Lanternly のバージョン 1.1 を開くと、「アプリを宣伝する新しい方法」という青いバナーが出ています。その下に新しいタブが2つと、空のドロップエリア。「ドラッグして素材を追加。対応サイズ:5244 × 2950px と 3840 × 1646px」。サイドメニューには「新規」バッジの付いた項目が3つあります。トップページにはさらに2つのバナーがあり、ひとつは iPhone Duo のスクリーンショット、もうひとつは Xcode Cloud の移動についてです。
Apple はこれらを2026年10月5日にまとめて有効にしました。以下は、新しい欄を最初から正しく埋めるために必要なことです。サイズ、形式、ルール、審査の流れ。数字はすべて Apple の仕様から取りました。ドキュメントに書かれていない点は、そう明記します。
これを宣伝にどう使うかは別の記事で解説しています。
Creative Assets とは#
通常のスクリーンショットやプレビューを補う画像と動画で、新しい2つの場所に表示されます。
- プロダクトページのヘッダー:アプリのページ上部に出る横長のバナー。
- 検索結果用のアセット:検索結果で、自動で選ばれたスクリーンショットの代わりに表示されるもの。
App Store と Apple Games アプリで、iPhone、iPad、Mac、Vision に表示されます。ドキュメントによると、creative assets は iOS と iPadOS 27 以降のアプリで使えます。
検索結果用のアセットをアップロードしなければ、検索結果にはこれまでどおり In-App Events、プレビュー、スクリーンショットが表示されます。何かが壊れるわけではなく、新しい枠を使わないだけです。
サイズと形式:画像#
| 場所 | 比率 | サイズ | 形式 |
|---|---|---|---|
| ヘッダー | 21:9 | 3840 × 1646 | JPEG、PNG |
| ヘッダー | 16:9 | 5244 × 2950 | PNGのみ |
| 検索 | 3:2 | 1920 × 1280 〜 3840 × 2560 | JPEG、PNG |
| 検索 | 16:9 | 5244 × 2950 | PNGのみ |
透過は使えません。画像にアルファチャンネルがあってはいけないので、背景が透明な PNG はアップロードで弾かれます。書き出す前に背景が塗りつぶされているか確認してください。
5244 × 2950 はユニバーサルアセットです。 ヘッダーにも検索にも使える 16:9 のマスターファイル1枚です。検索を設定するときに、ヘッダーのアセットを検索結果にも使うチェックボックスが出ます。同じファイルが 21:9 と 3:2 の両方に切り抜かれるので、ロゴ、フレーズ、主役になる被写体は中央のセーフエリアに収めてください。セーフエリアを示したテンプレートは、Figma、Photoshop、Pixelmator、Sketch 向けに Apple の Asset best practices ページで配布されています。
実務的なおすすめは、ユニバーサルアセットから始めることです。ファイル1つ、審査1回で、ヘッダーと検索結果の見た目がそろいます。別々のファイルが意味を持つのは、検索で別のメッセージを伝えたいときで、それについては後で触れます。
サイズと形式:動画#
| 場所 | 比率 | サイズ | fps | 長さ | 形式 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヘッダー | 21:9 | 3840 × 1646 | 30 または 60 | 5〜30秒 | MOV、M4V、MP4 |
| 検索 | 3:2 | 1920 × 1280 〜 3840 × 2560 | 30 または 60 | 5〜30秒 | MOV、M4V、MP4 |
編集の仕方を変える点が3つあります。
- 実質的に音はありません。 検索結果の動画は常にミュートで、音を出すことはできません。プロダクトページでも初期状態ではミュートです。つまり、動画は無音で伝わる必要があります。
- 動画はループします。 何度も続けて見られるので、終わりと始まりのつなぎ目が見えないようにします。
- ポスターフレームが大事です。 再生前に最初に目に入る画像です。アセットライブラリで設定し、その動画を使うすべての場所に適用されます。
Apple はさらに、速いカットや慌ただしい動きを避けるよう求めています。追いにくく、アクセシビリティの面でもよくないからです。
In-App Events には独自の形式があります。イベントカードは 16:9(1920 × 1080 〜 3840 × 2160)、詳細ページは 9:16(1080 × 1920 〜 2160 × 3840)、動画は15〜30秒、ファイルは最大 500 MB です。
載せてはいけないもの#
Apple のガイドで、アセットが却下される理由になるルールです。
- 具体的な価格や割引、ウェブサイトのURL、©マークは入れない。
- 検証できない主張、つまり受けていない賞や評価は入れない。
- Apple のバッジ(Editors' Choice、App of the Day、Game of the Day、Apple Design Award)は、実際に受けていても入れない。
- ほかのプラットフォームやストアのロゴは入れない。
- アプリが 17+ でも、アセットは 4+ の年齢制限を満たす必要があります。暴力表現のあるゲームはアクションを見せてもかまいませんが、流血や、人や見る人に向けた武器は避けます。
却下にはならないものの、画像が効くかどうかを左右する推奨もあります。
ヘッダーについて、Apple は初めてアプリを見る人に向けた明快なアイデアをひとつ、と勧めています。詰め込みすぎた画像は印象を薄めます。検索結果についてはもっと短く、「当たり前のことを言う」。検索している人は具体的なものを探しているので、アプリの目的がひと目で読み取れる必要があります。いちばんよいのは、インターフェースやコンテンツそのものを見せることです。
画像に文字を入れるのはかまいませんが、短くします。フレーズは画像を説明するのではなく、補うものにします。そしてアプリが対応するすべての言語に翻訳します。アセットはほかのメタデータと同じようにローカライズされます。
画像の置き場所:アセットライブラリ#
新しいアセットライブラリ(Asset Library)は、スクリーンショット、プレビュー、creative assets を1か所にまとめます。ここでできることは次のとおりです。
- どこにも割り当てずに、アセットを前もってアップロードする。
- 内部用の名前を付け、動画のポスターフレームを設定する。
- アセットが最後にどこで使われたかを見る。
- 古くなったものをアーカイブする(削除できるのは、まだ審査に出していないものだけです)。
いちばん便利なのは単独での審査です。アプリの新しいバージョンなしで、アセットだけを App Review に出せます。審査は最新バージョンを基準に行われます。承認されたアセットは、その後ヘッダー、検索結果、カスタムプロダクトページ、ページのテストに、再審査なしで配置できます。
季節のキャンペーンでは、まさにここが便利です。年末のヘッダーを11月に承認しておき、ビルドを出さずに12月25日に切り替えられます。
アセットを扱えるのは、Account Holder、Admin、App Manager、Marketing のロールです。自動化には、App Store Connect API にアセットライブラリ用のエンドポイントがあります。
手順#
- アプリ → 対象のアプリ → サイドバーのバージョン。
- 「プロダクトページの情報」で 「ヘッダーと検索結果」 タブを開き、「ヘッダー」 または 「検索結果」 を選ぶ。
- ファイルを枠にドラッグするか、「素材を検索」 でライブラリから選ぶ。
- 「プレビュー」 を押す。iPhone と iPad のさまざまな向き、ダークモード、ほかの言語を確認できます。
- ほかの言語は、右上でローカライズを切り替えてアップロードする。
- いつもどおりバージョンを審査に出す。アセットも一緒に提出されます。
同じ欄はカスタムプロダクトページとプロダクトページの最適化(A/Bテスト)にもあります。テストのアセットは、そのバリエーションが適用されると既定のものと置き換わります。
iPhone Duo のスクリーンショット#
iPhone Duo は 10月23日に iOS 27.1 で発売されます。スクリーンショットはすでにアップロードできます。2027年4月からは、新規アプリでもアップデートでも、すべての提出で必須になります。
Apple の仕様によるサイズです。
| 画面 | 縦 | 横 |
|---|---|---|
| 外側(閉じた状態) | 1398 × 2034 | 2034 × 1398 |
| 内側(開いた状態) | 2007 × 2853 | 2853 × 2007 |
中サイズの Dynamic Island 付き iPhone も引き続き必須で、1179 × 2556 または 1206 × 2622 です。サイズごとに1〜10枚、透過なしの JPEG か PNG です。
同じ2027年4月から、アプリは iOS 27 SDK 以降でビルドする必要があります。これは別々の要件なので、両方に備えておく価値があります。内側の画面に合わせた UI の作り直しは iPhone Duo のガイドにまとめました。スクリーンショットを自動生成しているなら、新しいサイズの追加は実行1回分の手間です。私の仕組みはこちら。
もうひとつ:Xcode Cloud の移動#
App Store Connect の別のバナーによると、Xcode Cloud は独立したモジュールになり、上部メニューの「アプリ」の隣に項目ができました。告知によれば、これまでどおりビルド、テスト、配布ができます。サービス自体については Xcode Cloud の解説をご覧ください。
Apple が説明していないこと#
10月7日時点でドキュメントに書かれていない点です。
- 特定の検索語に対して、検索結果のアセットがどう選ばれるか。 Apple は検索のクリエイティブを検索の文脈に合わせられるとしていますが、キーワードごとの選び方は説明していません。
- ライブラリに置けるアセット数の上限は公表されていません。
- Apple Ads。 広告での creative assets の利用は「後日」とされています。
最小限から始めるなら、5244 × 2950 のユニバーサルアセットを1枚。画像1枚、審査1回で、ヘッダーと検索結果の両方をカバーできます。カスタムプロダクトページやキーワードとの組み合わせ方は次の記事で解説します。



